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支配の正当性

支配の正当性 政界one eighty (180°)2015年1月26日号(第28号)

※このページは、発行済メールマガジンの一部要約記事となります。

1月26日号の内容です。

 1 支配の正当性

 2 少子化対策は政治の仕事ではない

 3 最後のおおはまぐり

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1 支配の正当性
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野党のドラスティックな改革を期待していたのですが、民主党の代表選は、予
想通りの保守的な結果になりました。ブログにも書きましたが、
しばらくは再編は難しいでしょう。

でも、きちんと党首選をして、しっかり民主的な手続きで代表が決まるのは良
いですね。自民党の総裁選にしても、民主的な手続きであることは明らかで、
そのへんは、2党ともに成熟した組織であることの証左だと思いますし、有権
者が「安定している」と感じる根拠となります。

政党の組織については、以前、このメルマガで記事を書きました。

代表選から考えたのは、民主的な手続きから来る、支配の正当性についてです。
民主党は、これでしばらくはまとまるでしょう。
人々は、ある特定の人や集団に、従順になる動機があって従うことになります。
それが国家であれば、憲法などに基づいた合法的な支配であるので「正当性」
は明らかなわけですし、たとえば天皇制には現在では反対意見も有るでしょう
が、神話から続く伝統的な支配になり、これも正当性が有るので無条件に従順
な態度を取る人が多くなります。

従順さの動機の極めつけは暴力です。「あの人に逆らうとひどい目にあうから
従う」。しかし、これは支配の仕方としては正当性に欠けるので、継続するた
めには大変大きなエネルギーが必要です。支配される側に不満が大きいわけで
すから、何かあったらすぐ打ち倒そうという人が出てくる極めて不安定な状態
です。
やはり、支配を安定したものにし、一番エネルギーとコストを小さくするもの
は正当性であり、正当性によって内側から支えられるということが常に要求さ
れます。

カリスマの支配などもあります。この支配は正当と言えるのですが、やはり合
法的支配の方がより安定しています。「あの人は自分たちに無い特別なカリス
マ性を持っている」と思っている人が服従し、その期間での支配が成立します。
大阪維新の会はこのタイプだったと言えるでしょう。

現在、維新の党は、一時的に大阪がお休みしていて、東京維新が中心になって
います。統一地方選を前に、この組織に「正当性」が出せるのかどうかが、大
きなポイントだと考えています。
この「正当性」は、軽視されがちですが、有権者は直感的に、敏感に感じとっ
ています。やはり、道理ではない動きには世論は敏感に反応するのです。

意思決定の仕方が民主的ではなく不透明だったり、党内ではなく党の外から見
た時に正当性を感じられないような人物が意思決定の権限を持っていた場合、
客観的な正当性を感じられることはありません。そうなると、はたから見ると
「暴力的な支配」と変わらない状態になります。それは、有権者から見ると、
「不安定さ」に感じられます。

現在では特に、組織の意思決定を行うにあたっては正当性と透明性が大事です。
まわりの無知に配慮して、隠蔽することが正当化されていた時代は良かったで
すが、今は透明性のない組織はすぐに不信感を持たれてしまいます。
「まわりはバカなんだから、むしろわかりやすく加工して見せよう」というの
は、時代遅れになってしまったのです。誤解されても、まずはなんでもかんで
も加工せずに出すべき時代です。

そういう時代ですから、誰が見ても、大義名分がはっきり示された決定ができ
ること。これが成熟した安定感の有る政党になるための条件と言えます。
さて、維新の党はそうなれるでしょうか。
安定した統治機構の早期構築が望まれます。

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2 少子化対策は政治の仕事ではない
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週刊朝日9月12日号のコラムで、日本維新の会の参議院議員藤巻健史氏が、
「少子化対策は政治の仕事ではない」と書かれています。

(以下メールマガジンにて)

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3 最後のおおはまぐり
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永江一石さんのメールマガジンに書いてあったのですが、

Q、「最後のおおはまぐり」とは?

A、コピーライター養成講座で習った「必殺のコピーとはこういうもの」という
例です。

(中略、メールマガジンで)

党名もねえ。「超維新の会」とか再編前の「最後の野党」とか・・・?
小学生並みですね。こんなのしか思いつきません。

「生活の党と山本太郎となかまたち」。山本太郎さんと小沢一郎さんがくっ
ついた党です。
意外とセンスいいなと思ったんですが、感覚、おかしいですか???

 

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