議会関連

万博特別委員会質疑

以下のリンクから録画をご覧になれます。(6分~21分あたりです)
大阪市会録画配信(2020.12.18)

<全文>

Q1(海老沢由紀)
2025年の大阪・関西万博の開催は、大阪をアピールできる絶好の機
会であり、開催テーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は、ま
さに現在の世界が抱える大きな課題を克服し、コロナ禍を乗り越えた新
しい世界像を大阪から発信するための素晴らしいテーマです。
大阪で万博が開催されるのは二度目になりますが、すべての方が楽しみ
にされていると思います。また、万博に参加を計画している、スタート
アップ企業から大企業まで、様々な企業が、これまで世の中になかった
新しいサービスや価値を生みだそうと、技術革新に取り組まれていま
す。
大阪・関西が一丸となって、取り組むことが、万博の成功と大阪の成長
につながっていくと考えます。
万博の会場建設費についてはこれまで、約 1,250 億円を国・自治体・経
済界で1/3ずつ負担するという事業スキームでしたが、先日(11 日)、
井上国際博覧会担当大臣から会場建設費が約 1,850 億円に増加するとの
発表がありました。
市民に改めて追加のご負担をお願いすることになりますので、まずは、
この増加の金額について、議会としてもしっかりと確認をしていきたい
と思います。
そこで最初に、この間、会場建設費の積み上げを含めて、博覧会協会の
ほうで会場計画の検討が進められてきたと思いますが、その検討の経過
について、お聞きしたい。

A1
会場デザインや会場運営の検討を進めるために、本年7月に博覧会協会に
おいてプロデューサーが就任され、プロデューサーのご意見も踏まえて、
万博にふさわしい具体的な会場デザイン等の検討が進められた。
その検討に合わせて、協会が必要となる会場建設費を算定し、その後、協
会が経産省と内容について協議・調整を重ねてきた。
今回、概ね金額が固まってきたため、11日に井上国際博覧会担当大臣か
ら、会場建設費として最大で約1,850億円になり得るということを発
表したもの。
合わせて井上大臣からは、会場建設費は国・地方自治体・経済界で1/3
ずつを負担するものであるため、同じ11日夕刻に大臣から知事・市長あて、自治体分の費用負担について正式な依頼があった。
市としては同じ日の夕刻以降、増加内容等について協会から説明を受けてきた。

Q2
博覧会協会が万博の全体計画である「基本計画」を策定するにあたって、専門のプロデューサーを配置し、万博にふさわしい会場デザインの検討が進められたという事で、博覧会協会において様々な観点からの検討が加えられたものと思います。
その結果として600億円の増額が発生し、府市はその1/3の200億円、市としては100億円の増額となります。
その中身について、市民に分かりやすく説明していかなければなりません。
600億円の増額の内容について、くわしく説明をお願いします。

A2
博覧会協会における今回の検討において、世界中から会場に来られる来場者からの視点や、万博に出展する参加国・事業者からの視点等を踏まえて、万博会場としてのデザイン検討が行われた。
今回の増額の具体的な内容について協会から聞いている内容としては、
暑さ対策のドライミストやトイレ棟など、「来場者の快適性・安全性・利便性の向上のための施設」として、約320億円、
レストランや物販施設、中小企業などの展示施設など、「参加国、事業者の多様な参加を促進するための施設」として、約110億円、
来場者の主動線となる大屋根の設計変更で、約170億円、
合計で約600億円の増額となっている。

Q3
今回の万博は、半年間で約2,800万人の来場者が見込まれ、来場者が安全・快適に会場内で過ごしてもらうための、様々な施設が加わったとの事です。
また、海外から150もの国々が参加するだけでなく、国際機関や民間企業、NPOなどの参加も想定しており、多様な参加を促進する施設なども追加されたとの事です。
様々な参加者が万博会場に集まることになりますから、来場者・展示出展者を含め、全ての方々に素晴らしい体験を提供できるような万博会場になって欲しいと思います。

さて、今回の大阪・関西万博は「未来社会の実験場」というコンセプトのもと、先進技術、新技術を実装する場となり、「空飛ぶクルマ」など、あっと驚くような技術が世界中から集まることが期待されています。

このような先進技術の展示などについて、必要となる費用は、今回の会場建設費に含まれているのか伺います。

A3
協会からの説明によると、先進技術の活用例として、カーボンニュートラル、エネルギーを最適化する技術等の導入や、リアルとバーチャルの融合を活用した、未来のエンターテインメントの実現、等について、今後検討すると聞いている。
費用については、今回示された会場建設費約1850億円には、先進技術などに関する費用は含まれておらず、スキーム含め今後検討されると博覧会協会から説明を受けている。
また、今後の検討にあたっては、会場建設費約1850億円を再度増加させるものではないとも、説明を受けている。

Q4
今、ご発言のあったカーボンニュートラル、エネルギーを最適化する技術の導入などの先端技術の展示については、未来社会の実験場をコンセプトとしている大阪・関西万博では欠かせない取り組みであり、世界中から最先端の技術を披露することは、今回の万博を成功に導くための大きな要素と考えています。
万博では自動車業界やエネルギー業界と水素ステーションプロジェクトを進めているイワタニが水素船を運行する計画もあるそうです。
カーボンニュートラルな未来社会の構築にむけて、水素ステーションの設置を大阪が先駆けてリードしていくなど、脱炭素社会へ移行するための象徴的なイベントになることと思います。

今回の特別委員会の議題は会場建設費に焦点を当てたものですので、この件については、次回の特別委員会において、さらに議論をさせていただきたいと思っています。

もう1点、確認させてください。
市では、国際的な観光拠点の形成に向けて、夢洲(ゆめしま)のまちづくりを進めることとしており、万博の終了後についても、その跡地において、民間開発を予定しています。
このためには、万博で使用したパビリオンなどの施設は、万博閉会後に撤去してもらう必要がありますが、今回の会場建設費約1850億円については、撤去費用も含まれた金額になっているのかお答えください。

A4
会場建設費の算定にあたっては、必要な撤去費用についても含まれていると博覧会協会から説明を受けている。

Q5
万博跡地の夢洲(ゆめしま)の土地活用に支障が出るような事がないようにお願いしておきます。

さて、ここまで、会場建設費の増加に関してその内容等についてお聞きしてきました。
それぞれ必要な経費だと思いますが、市負担分としても100億円の増加となり、市民に新たな負担をお願いする事となります。
先日の井上大臣からの話では、会場建設費の見直しは「これが最後」だと、発言があったようですが、市としてもこれ以上の負担は決して無いようにしなければなりません。
そこで、今回のような費用の増加を二度と起こさないためには、具体的に会場建設費を使ってパビリオン等を建設する協会において、まずは主体的なコスト管理を徹底する必要があり、そのような仕組みづくりが必要と考えますがいかがでしょうか。

A5
万博は国家プロジェクトであり、協会が事業主体として計画を策定し、事業を実施していくもの。
今後、協会において、詳細設計、調達・契約、工事実施の段階で、コスト管理を徹底しながら効率的な執行に努めていくものと認識。
市としても、今後の更なる増加を未然に防ぐために、これまで以上に協会と緊密な情報共有を図りながら関与してまいる。

Q6
次に、今後の進め方についてもお聞きしておきます。
冒頭にも述べましたが、会場建設費は国・自治体・経済界が1/3ずつを負担する事業スキームであり、それぞれが費用負担について同意する必要があります。
そこで確認ですが、博覧会協会においては、この会場建設費の増加について、どのような承認手続きを取る事を想定しているのかお答えください。

A6
本件は博覧会協会が年内に策定を予定している「基本計画」に記載され、「基本計画」の案は博覧会協会の理事会の議決事項とされると聞いている。
本市としては、協会の理事である市長が議会のご意見を踏まえ、判断をしてまいる。

Q7
協会の理事である市長が判断するとの事ですので、最後は市長にお聞きします。
私からも今回の会場建設費の増加要因等について、色々と確認を行ってきましたが、知事時代から万博誘致を先頭に立って進めてこられた市長におかれましては、今回の会場計画については様々な思いを持たれたことと思います。
年内の万博協会の「基本計画」策定に向けて、今回の「会場計画の内容」と「額の増加」に対する市長の見解をうかがいます。

A7(松井一郎大阪市長)
7月以降、協会のプロデューサーの検討を踏まえ、万博にふさわしい夢のある会場計画になったものと考えている。
提案の内容には、来場者の快適性や安全性などの向上、参加国・事業者の多様な参加の促進など、万博を成功させるために必要な取り組みが盛り込まれている。
また、今後の物価上昇分も見込み、あわせてコスト削減策も講じられているとのことで、私としても理解できる内容であると考えている。
万博成功のために、今回の議会の議論を踏まえた上でこの会場建設費を含む「基本計画に賛成したいと考えており、ぜひとも議会のご理解をいただきたい。
万博の開催はコロナ後の大阪の経済復興に向けた起爆剤となる事はもちろん、夢洲の資産価値も上がり大阪の成長につながる、将来への投資と考えている。
議会からのご意見は引き続き丁寧にお聞きしながら、市としても説明責任をきちんと果たし、万博成功に向けて着実に歩を進めたい。

要望
市長の見解は理解いたしました。議会としては行政のチェック機能として、引き続き今回の会場建設費の件については、継続して議論を行う必要があります。
具体的には毎年の予算において、その妥当性を確認することになりますが、今回、市民に100億円の追加負担をお願いするにあたり、市としては、より徹底したコスト管理を万博協会に要望するようお願いしておきます。以上で私の質問は終わります。
市長ありがとうございました。

☆質疑の模様は、youtube「大阪市会録画放映チャンネル」 でもご覧になれます。

(注)下の動画は、セキュリティの問題で、再生ボタンをクリックすると出てくるリンクからyoutubeのチャンネルに飛びます。

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