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道路交通法違反のご指摘につきまして

交差点内に車を停車し、街頭演説を行ったことについて、ご批判をいただきました。今後はさらに危険に注意し、活動しますことをお約束いたします。
また、投稿を読まれて、不安に感じたり不信感を持たれた方に深くお詫び申し上げます。

1、場所について
演説場所として、この場所はスタッフが事前に何度も下見をして調査し、「比較的安全である」という判断から選んだ場所です。
しかし、交差点の中なので適切ではないのはその通りでした。安全の方を優先して場所を選定してしまったことは、配慮が浅かったと深く反省しております。

①危険か?
路上で停車して演説を行う場合、細心の注意を払って行うのが原則ですが、どこで行っても路上ですから大なり小なり危険はあります。
危険の感じ方は、人によって異なると思いますし、異論はあるかもしれません。多くの方は、広報宣伝車が邪魔だと思ったことは必ずあると思います。そんな中で、相対的に安全で迷惑にならない場所を選んで行うようにしています。
この「宮地交差点」の近くには、町屋駅があり、ここは、保守党の方もよく演説を行なっています。
わたしもよく行いますが、道幅が狭く、交通量も、歩行者もずっと多く、今回の場所と比べても、かなり危険と感じる場所です。

宮地交差点は、大きな陸橋の下にある交差点で、交通量も多く、気をつけないといけない場所である一方、非常に面積が広い交差点で、侵入する道路も一方通行も多いので、全く車が近づかないスペースがあります。今回停車した場所がその部分です。
危険かと言われれば、交差点の中であることは確かですので、訪れたことがなく、わかりにくい写真だけで見れば、皆さんが直感的に危険と感じるかもしれません。
しかし、町屋駅、日暮里駅など近辺の通常多く使われる場所と比較して、危険度は低いと認識しております。

実際、日暮里駅では警官や民間パトロールの方が人待ちの車や危険度の高い停車している運転手に必ず注意をしております。
宮地交差点でも同様で、現場の警察官は、何が危険でどこまで許容すべきかを判断していると思います。
ご納得いただけない方は、現地に行って、どの程度の危険の場所かをご確認の上で、ご批判いただければと思います。

②違法か?
投稿された日本保守党の小坂英二荒川区議会議員は、道路交通法における違法性を強調していますが、道路交通法で言えば、当然違反になります。
しかし、ここで一つ申し上げておきたいことは、道路交通法で言うならば、(人が乗車していても)5分以上同じ場所に停車すること自体が違反になります。
つまり、先日も保守党の街宣車が1時間以上にわたって町屋駅の交差点近くに停車して街頭演説を行っていました。わたしたちは場所があくのを待っておりましたので、同じ場所におりましたが、これも保守党の活動も、道路交通法では完全に違法ということになります。
自分たちが常日頃から日常的な違法行為を行なっていながら、他党の行為を批判するのは、一般の方はともかく、知識のあるはずの議員としてはどうなのかと感じます。
(保守党の街宣車ではなく、他党のものであったとスタッフより指摘がありました。誤解をお詫びし訂正させていただきます。)
もちろん、だから違法行為が良いと言ってるのではありません。詳しくは後半に書きます。駐停車禁止の違反はダメで、駐車禁止の違反は大丈夫と言う理屈ならば、ちょっと論理的ではないということです。

2、警察に対する批判
小坂議員は、警察に対していろいろ確認した、申し入れをしたとツイートしておられますが、わたしどもも本日、荒川警察に、さまざま確認を行いました。
小坂議員のツイートの内容と、わたしが確認した情報との整合性が取れないのは、違う担当者によって行われたためなのか、それとも小坂議員が実際には申し入れを行なっていないのか不明です。いろいろ書くなら、情報の出所もお書きになった方が良いと思います。わたしが確認したのは交通課です。
本日警察のおっしゃっていたことは、荒川警察だけではなく、わたしは他所の警察でも同様のことを言われています。ですから、今回の判断もしたわけですが、念の為、本日荒川警察署にも確認いたしました。

まず、道路交通法を適用するなら、5分以上停車した時点で違反だと言うこと。
しかし、公職選挙法(選挙期間以外の規定もあります)などの他の法律との関係があり、街頭演説については、よほどのことがなければ取り締まらない。実際に危険だったり、迷惑だったりするなら、注意はするかもしれないが、まず道路交通法を根拠に取り締まることはないと言うことです。

これは、政治活動に対する圧力をかけないという、大事な要素のために一般化していることです。議員である小坂議員は当然に認識されていることだと信じております。また、小坂議員の言うように、たとえ選挙期間であっても、道路交通法は守ることを求められます。選挙管理委員会に質問しても、返ってくる答は同じで、道路交通法に従って、注意して選挙活動を行うことを求められます。
しかしながら、選挙期間中は、政治活動期間中よりもさらに取り締まりのハードルが上がるということ。事実上、取り締まりを行うと、政治活動の自由の侵害という、違った問題が起こりかねないと言うことです。警察の方は、そういう点を考慮して、現実的な対応をとっているのです。

厳密に道路交通法だけを適用するならば、事実上、街頭演説は開催が難しいということになりますから、警察は実態に合わせて取り締まりを行うと言うことです。
道路交通法でいうならば、与党でさえ違反行為を行なっていることになりますから、それを取り締まれというのは、政治活動に対する圧力と言わざるを得なくなります。

危険なら注意する、迷惑なら注意する。しかし、必要以上に圧力をかけないようにする。
警察の方は、多方面の法律を考慮し、政治を尊重し、しっかり判断されていると言うこと。それを、安直に批判する。一方的な視点で批判するのは、議員という立場としての資質を疑わざるをえません。

3、当日の振る舞いについて
これは、撮影者に対して失礼があった、もっときちんと話し合うべきだったというのは間違いなく、申し訳なく思っています。
しかし、言い訳をさせていただけるならば、そもそも撮影者はかなり選挙の法律に詳しかった。のちにご自身で「保守党」と名乗っております。だから、「公選法」という単語を出して反論してしまったのです。ここに書いた内容をご説明しましたが、「今は選挙期間じゃない」と、公選法は選挙期間だけの法律というお考えを修正いただけませんでした。
経緯について、わたしどもに誤解があったようであれば、そこは訂正いたしますので、ご連絡ください。
そして、撮影者の方から、小坂荒川区議に情報が流れたようで、このような事態になりました。

4、小坂議員の発信についての疑問
さらに、小坂議員からは、私のところにはいっさいの連絡もなく、問い合わせもなく、一方的な発信をされています。
そのやり方は、議員としてどうなのかな?と疑問を感じております。

また、全く知らない人のSNSでの話を信じて、現職議員がこちらへ何の事実確認も無しに情報発信もないでしょうから、このことから、撮影者はもともとの知人だったのかと推測します。じゃなかったら、逆に怖い。

また、「薄ら笑いで反論してきた」の部分は、まさに事実ではなく、人が言ってた印象ですよね?
人づてに聞いた人の印象を、そのまま確信して発信するというのは、思い込みです。これも、どうしても議員の資質を疑わざるを得ません。

先日、三河島駅で演説を行なっていたときに、わたしは体液を吐きかけられ、動画を撮りながら追跡しましたが、途中にパトカーが停まっており、警察の方に通報して一緒に追いかけてもらったこともあります。犯人は捕まえられませんでしたが、警察の方は大雨の降る中、親身になって対応いただき、職務に熱心で、とても感謝しました。そう言うことでも、安易な警察批判に、腹を立てております。

また、ポスターの重ね貼りをされたこともありましたが、わたしは該当の政党の本部に直接連絡し、対応していただきました。
問い合わせもせずに、SNSで発信し大騒ぎするやり方は、最近ほんとに多いですが、せちがらいですね。
目的は問題の解決ではなく、粗探しした上での批判や印象操作ではないかと勘繰ってしまいます。
政治を前に進ませるためにも、後向きな批判に安易に転じず、問題点を共有してともに解決に近づければと感じます。

最後に、もう一度、交差点内に停車して活動したことは、安易であり、配慮が足りませんでした。誤解を生む行為は今後できるだけ行わないように、より一層注意して活動してまいります。申し訳ありませんでした。

コメント

    • 山田 太郎
    • 2023年 12月 19日 9:30am

    「ごめんなさい、でもあいつはもっと悪いよ!」
    というのが、一般に受け入れられるのだろうか。

    • そういうことを言ってるのではありません。
      複数の法律に、それぞれの目的があり、時には矛盾した効果を生みます。
      その中で、どの法律をどの程度適用するのかは、元々のその法律ができた理由によっても変わるし、実態によっても変わるでしょう。実際に適用するのは警察だったり検察だったりしますが、高度な判断が必要なこともあります。
      なお、他の理由で適用されない場合に、それを単純に「特権」ととらえるのも、あまりに単純すぎます。そういう話では無いのです。

      もし街頭演説に、厳密に道路交通法を適用した場合、車を道路で使用した場合は当然ですし、人が集まるだけでも、歩道でも、毎回各箇所で「道路使用許可」が必要です。これを取っていないと、厳密には道路交通法違反になります。街宣車を使わなくとも、集会には許可が必要です。厳密には。
      頻繁に政治活動を行う政治家が、これをそれぞれ取得して行うことが、現実的で正しいのか。その作業が前向きなのか、生産的なのか、といった点においては、意見は分かれるでしょう。
      費用もかかりますし、お金持ちで秘書がいる方などは可能かと思いますが、そうでない方が政治活動を行う場合もイメージしてほしい。ここが政治活動の自由を守ることに該当するのではないか。

      法律を遵守しろという意見にも、他の法律との間で矛盾が生じる場合の考え方について、だれが判断するのが正しいのか。
      様々な要素を考慮したうえで、判断をしている警察の配慮を、一方的な価値観で批判することは、果たして正しいのか。
      わたしが今回書かせていただいた内容は、そういうことのつもりでした。
      突然の一方的な批判に対して急遽書いて出したことで、推敲は足りなかったのは確かです。その点は、今後の投稿で補っていきます。

    • 荒川 一郎
    • 2023年 12月 19日 4:06pm

    寒いなか日々の活動大変お疲れ様でございます。

    さて、駐車禁止も駐停車禁止も同じ違反だろうという反論は、いささか不適切で火に油になる危険性があると感じました。

    東京都の道路交通規則には選挙カーなどは「駐車禁止」からは除外されると明記されています。事前の申請等なく指定駐車禁止場所に駐車して活動できます。

    が、しかし一方で、主に交通の危険防止の目的で存在する駐「停」車禁止の場所で除外される理由は、命が掛かった緊急的な活動と道路維持とごみ収集に限られ、これには選挙活動などは含まれません。なぜ区別されているかは、言うまでもないと思いますが、前者に比べて危険度が高いからですね。

    安全を確認したといくら言ったところで、深夜で電車が来ないと思ったので踏切の中(駐停車禁止です)に車を止めました安全は確認しました、と同程度の言い訳と感じます。規則というものは危険性を見逃しがちな主観的な判断を排除するために存在するわけですから。

    私も普段運転する上でくだらないルールはたくさん有って辟易としてる身ですが、駐車禁止と違い、駐「停」車禁止は、さすがに些末な対象には感じません。

    規則やルールを議論される場たる議会の先生方には、是非ともどうか法の目的や意義をよくよく理解され、これからもよりよい街作りにお励み頂きますよう、区民の一として切に願うところです。

    • ご意見ありがとうございます。その通りで、警察の見解も駐車禁止区域の「道路使用許可」はおりる可能性があるが、駐停車禁止区域には工事関係以外は難しいとして、区別しているようです。
      しかし、今回の内容は、その違いが大きいか小さいかではなく、どちらも道交法上では違反だという論点で書いています。小さければ良くて大きければダメだとか、こっちがマシとか、差が小さいとかそういう意味ではありません。あくまで道交法のことは論点ではありません。道交法だけが絶対の価値ではなく、上位法である憲法を尊重した政治活動の自由という論点があるということです。警察は現場で柔軟な判断が可能なように「道路交通規則」に容認・免除事項を盛り込んでいます。ひとつ上の返信もお読みいただけると幸いです。

    • よしき
    • 2023年 12月 20日 2:43pm

    内容を見ましたが、本当に迷惑があったのなら批判されても仕方ないですが
    該当の場所はそこまで危険はないように思います。
    それこそ法律云々言い出すのであれば道路は全て原則交通の為にしか使えないですし。
    法律なんてケースバイケースで判断されるべきですし。
    正直、議員の方々はこんな下らない揚げ足取りをしてないで、真面目に政治活動してほしいですよね。
    海老沢先生も下らない批判に負けずに頑張って下さい!

    • 暖かいお言葉、ありがとうございます。
      投稿の趣旨をご理解いただけていることを感謝いたします。
      謙虚に頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。

    • 荒川区民です
    • 2023年 12月 22日 1:15am

    日常的にあの交差点を使っている荒川区民です。
    えびさわさんに限らず、宮地の交差点に車を停めて演説をされる政治家さんは見かけたことがあります。
    すき家側に停めている政治家さんも以前はいらっしゃいました。
    あの交差点の目の前には交番もあるため、停車し演説をしているその時に警察から指導が入らなかった時点で、“法律には”違反はしていなかったのだろうな、と思っていました。

    ただ、法律に違反しておらずまたいくら広さがあって比較的安全であるとはいえ、“交差点に車を停めて演説をしている”時点で、「センスの無い(見た有権者がどう思うかが理解出来ない)政治家さんなんだろうな」、といつも感じます。
    広かろうが“交差点”だし、特に目が見えない方にとっては周囲の音が頼りなのに、車通りのある交差点で自分の主張を話す為に大きな音を出すって、他人に配慮する気持ちは足らないんだろうな、って。
    自分たちの安全には気をつけていても、交差点を利用する人への配慮は無いんだろうな、って。
    あの交差点で演説をしている政治家を見る度に、そう感じるのです。

    えびさわさんだけに限ったことではありませんが、マイクを使って路上に車を停めて演説する選挙スタイル?システム?自体が変わればいいのになと思います。
    せめて何処か公園を使うとか、駐車場を借りるとか。
    そしてその「場所を使う、借りる」がある程度簡単になるように。
    政治家の方が自分の主張を伝えることは非常に重要だとは思うのですが、政治家の安全と同じく、もう少し有権者の安全が配慮された演説スタイル?システム?を望みます。

    • 率直なご意見ありがとうございます。
      ご批判とともに書かれているご提案の内容は、わたしももっともだと感じる部分があります。参考にさせていただき、しっかり考えてまいります。

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